2024/08/26 12:00
ワインショップのエノテカでごくまれに特別なワインがグラス提供されることがある。
今回はロウキャップが割れたラヴノーのプルミエクリュのボトル。

入荷したものの売り物にならないとの判断から試飲に供されることになったとのこと。
50mlで税込6600円。
通常、こういった高級ワインは事前に告知の上、人数を集め、決まった日付で開けられることが多いが、こういった事ができるようになったのも、アルゴンガスでワインを保存できるコラヴァンのおかげ。
ワインバーのシノワ銀座のようにコラヴァンでDRCのような超高級グランヴァンもグラスで提供してくれるワインバーやレストランが増えてきているのは、ブルゴーニュ高騰の中、嬉しい限りだ。
さて、本題のラヴノー試飲だが、偶然、ルイ ミシェルのグランクリュも試飲で提供されていたので飲み比べをしてみた。

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ラブノー 2015 シャブリ 1er ビュトー
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樽の香ばしい香りとほんのりバター香。
鼻の奥をくすぐるチョークのようなミネラル香。
ふくよかで味わいのバランスもよく真円に近い丸さ。
濃密かつボリューミー。
余韻も長く、アフターにミネラルの絶妙な苦味もシャブリらしくて心地よい。
余韻も長く、アフターにミネラルの絶妙な苦味もシャブリらしくて心地よい。
果実のパワーがあり、噛めるワイン。
時間が経っても落ちない。バランスをキープしたままふくよかさが増していく。
★★★★☆(4.5)
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ルイ ミシェル2021シャブリ グルヌイユ
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香ばしいトースト香。白い花。甘みが前面に出ている。
余韻は細いが綺麗で長い。アフターに若干の苦味。
味わいは特級だけにかなりの厚みがあるが、比較するとラブノーの厚みが半端ないことが良く分かる。
今飲んで既に美味しい。
日当たりがいい畑なので香ばしい香りが強いのかも知れない。
ヴォーヌ・ロマネ 1er オー・ブリュレも似たような印象を持ったのを思い出した。
★★★★☆(4.2)
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ルイ ミシェル2021シャブリ レ クロ
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グルヌイユよりトースト香が少なく白い花やチョークの香りが強い。
グルヌイユに比べて閉じており、ミネラル主体のやや平坦な味わい。
余韻の長さが格別。
今、飲んで十分美味しいが、ポテンシャルは高く、熟成させた方がより楽しめそうだ。
★★★★☆(4.1)
当然とも言えるが、特級シャブリと飲み比べてみても、ラブノーのバランスの良さと美味しさが際立っていた。
シャブリのトップ生産者はラヴノーだなと改めて実感する良い機会となった。
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