2024/09/17 12:00
[執筆者:仕入れ担当]
Domaine Bernard Dugat-Py 2004 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux Saint-Jacques

色合いはエッジにややオレンジが入ったガーネット。
香りはスパイシーかつピーマン。青さを感じる香りだが、熟した香りで不快さは一切ない。
鉄っぽさと樽香が相まって、不思議と調和が取れている。
ベルベットな舌触り。ボルドーのような滑らかなタンニンはブルゴーニュではなかなか出会えない。
主張の強い樽を上手に使いこなせるからこそできるのだと思う。
丸みを帯びた黒糖のような甘みと特級クラスの旨味の凝縮感。
2004年はブルゴーニュでは天候の影響でてんとう虫が大量発生。醸造工程に入り込むことによりレディ・ティントと言われる青臭さや余韻の苦みが当時話題となった。
レディ・ティントはピュアな果実味を売りにするワインにとっては致命的なダメージを与えたのは相違ないが、このワインに関してはスタイルの違いもあり、好ましい仕上がりになっているとも言える。
美味しくないワインは杯が進まないが、このワインはするすると杯が進んだ。
本当にワインは面白い。
★★★★☆(4.1)
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