2025/02/05 12:00
[執筆者:仕入れ担当]
同じ日本人という事もあり、以前から飲みたいと思っていた生産者ケイ シオガイ。
パカレやアルマン ルソーで研鑽を積み、自らのワイナリーを立ち上げた注目の生産者。
早いのは分かっていたが年の瀬もあり新鮮な感動を求めてつい開けてしまった。
Kei Shiogai 2021 Charmes-Chambertin Grand Cru

色合いは透明感とツヤ感あふれるやや紫がかったルビー色。
DRCっぽい香水のような香りと樽香。
緊張感みなぎる液体、やや閉じた印象。
舌触りは滑らかでコンポートのような凝縮した果実味。
いかにもシャルムらしい。
タンニンも若干溶け込んでおらず、まだまだ固さがある。
DRCがシャルムを作ればこのワインに近いワインとなりそう。
アルマンルソーにも通じるバランスの良さとエレガントさ。
余韻もそこそこ長い。
ボトル半分ほどデキャンタージュしても食事の間はほとんど変化がなかったが、
抜栓してから4時間ほどだろうか、ボトルに残してた分が一気に開いてきた。
全房発酵のスパイシーな香りに始まり複雑な香りに発展していく。
旨味も一段と増して、妖艶な表情を見せてきた。
以前ブログにアップしたパカレ 2009 シャルム シャンベルタンに似た香りと味わい。
思わずウマッとつぶやいてしまった。
すごいぞ、塩貝!
ポテンシャルあるワインの典型的な開き方だと思う。
以前、ウンともスンとも言わず一晩放置して翌朝飲んだら激旨に変化していたコント ラフォン 2006 ムルソー シャルムを思い出した。
さっさと飲んでしまっていたら、この感動には出会えなかった。
良いワインを開けるときは向き合い方が本当に大切だなと改めて感じた1本だった。
★★★★☆(4.6)